クライマーなら誰でも夢見るプライベートウォール!欲しいなぁー。作ってみたいなぁー・・・

で、ダメもとで嫁さんに頼んでみたら・・・わーい!ウォール製作の許可が下りたよー!あんびりぃーばぼぉーーーっ!でもでも室内はチョークっぽくなるからって設置場所は玄関脇のルーフの下にしてほしいんだって!あはは、コレじゃアウトドアでインドアクライミングする事になっちゃうよー。

我が家は都市部の間口の狭い3F住宅。限られたスペースと鉄筋コンクリートの外壁にどうやったらウォールを固定できるんだろう?大工仕事はまるで素人のボクが壁作りに挑戦!

・・・ってことでプライベートウォールを考えているクライマーさん、参考(←素人が作ったってあたりが(^^ゞ)になるでしょうか?もーりん流マイウォールの製作記をアップしちゃいます(^O^)/


(1) どんな壁にしようかなぁ?



↑家の外壁は鉄筋コンクリート。ここにどうやったら人が登ってもランジしてもダブルダイノしても大丈夫な壁を作れるんだろう?
まったく大工仕事の知識が無いボク。

・・・で、ジムで外装関係のリフォームの仕事をされているS谷さんに相談したら「ある程度の重量物をコンクリートに固定するならアンカーボルトを打つのがいいよ」と教えてくれたよ。

なるほど!アンカーか!ところでアンカーって何?
・・・こんな知識もないボクに果たして壁が作れるのかな?(汗)
←壁の設置場所は玄関の左側。普段は家族の自転車なんかを停めているんだけど・・・

        ここに、こんな感じの壁を作りたーい↓


▲正面の壁は一番下が垂壁で上部が前傾、右の壁は垂壁です。一番下を垂壁にすると足が奥に入るので、あまり傾斜が取れなくても角度を感じるハズ。それに普段は自転車を停めているのでココに前輪が入るから駐輪スペースもしっかり確保!
えへへ・・・狭いながらのアイデアですねー(^^ゞ

(2) 打ち込み式アンカーを打つべし!打つべし!

で、買って来ました「アンカーボルト」とそれを打ち込むための「打ち込み棒」

打ち込まれたアンカー本体は”タコさんウインナー”のように広がってコンクリートを保持してくれるという仕組みらしいんだけど・・・。
なーんだ、それってクライミングで岩場に打ち込むボルト(←ケミカルでないヤツね!)と同じシステムじゃないかー。そうと分かれば理解し易いなぁ。

▲こんな感じで使います



▲この3本のボルトだけで壁全体を支えられるのです!



←さあ、ではアンカーを打って見ようかな。打ち込む場所は天井部分。

(1) まずは振動ドリルで穴を空けるよ!アンカーを確実に拡張させるためには指定された径と深さで正確に穴を空けなきゃダメなのです

バリバリバリバリ・・・コンクリートは施工の時、中に石を混ぜているので、この石に当たったら途端にドリルが進まなくなります。でもでもガンバって穴を空けましょう。

指定された直径(12.5mm、深さ35mm)の穴を一つあけるのに2分くらいかかったかな?上向きにドリルを使うので体中がコンクリートの粉を浴びて真っ白け〜(>_<)

(2) 穴の中をキレイに掃除したらアンカーに打ち込み棒を当ててハンマーでコンコン!お!コレは簡単に打ち込めちゃった。

(3) アンカーの中にはネジ山が切ってあるので、あとはそれに合ったボルトを使って木材を取り付けるだけだよ。

ちなみに今回使ったアンカーはM8サイズ(径が8ミリのボルトが使える)のもので、メーカーのサイトによればコレ1個で許容引張荷重が長期で約2KN(キロニュートン)、短期で約3KNほどの・・・云々(汗)

ま、ザックリ言ってボルト3本で大体600kgくらいの重さに耐えて瞬間的には900kgまでOKって事ですね。ランジもダブルダイノも問題なし!
・・・おっと、さらりと流してしまいましたが、コンクリートに穴を空けるには振動ドリルという工具が必要になります。回転しながら打撃を加えないとコンクリートには穴が空かないそうで・・・

振動ドリル、とっても高価です。数万円するものが多いんだけど、ホームセンターにDIY(日曜大工)用のものを売っていてコレが格安の3,500円ほど。

使ってみたらナントカなりました(1つの穴あけに2分程かかったけどね・・・)。回転+打撃モードと回転だけのモードに切り替えられるので後々、コンパネの穴あけにも重宝しちゃった!

▲振動ドリル(穴の深さを調整できるゲージ付き)

(3) 2x4材で骨組みづくり! 

さあ、ルーフ部分にアンカーを打って木材が固定できたのでココを支えに骨組みを作っちゃおう!

プライベートウォールの骨組みは単管パイプで作るか木材で作る・・・このどちらかで皆さん製作されているようですねー。ボクは玄関脇に設置するわけだから、無骨な単管パイプはパスしたいなぁ。だから木材での製作に挑戦!

ネットで調べると・・・ふむふむ、木材は2x4(ツーバイフォー)材を使うのか!

・・・・・・

2x4?・・・って何?

またまたお恥ずかしながらボクの知識ってこんなレベル(^^ゞ
この位置からのスタートなんで、この製作記もやたらと長くなりそう・・・ヒマな方、お付き合いください m(;∇;)m
・・・で、調べました↓
2x4材とは北米での製材の寸法規格なのだとか。つまり木材の断面が2インチX4インチのサイズを基準としているから2X4というそうです。

ホームセンターで手に入る2x4材はほとんどがSPFという材木で、えぞ松(SPRUCE)松(PINE)モミ(FIR)の頭文字を合わせたものなんだとか。この3種の木はほとんど性質が似通っているので特に区別することなく混材して輸入されているんだって。アバウトだなぁー北米は(^^ゞ

利点は・・・安い、軽い、加工しやすい。
欠点は・・・耐水、耐久性が悪い。


↑うむむ、いちおう、ルーフの下だけど屋外で使用するには防虫、防腐処理をしっかりしないとダメみたいです。

▲今回、骨組みとなる2x4材(SPF)

さあ、では知ったばかりの2x4材を組んでいこうかな→

(1) 床面には防腐処理済みの2x8材(タナリス防腐加工という処理をしたものが売ってます)を買ってきてポンと敷いて、ここからルーフにアンカで固定した木材までを左右平行に2本の2x4材で繋ぐよー。
せり出したルーフの長さだけ壁を前傾させる事が出来るワケだね!

(2) おっと、間に2x4材の梁を入れるのを忘れちゃならない!
この梁には後でコンパネをネジ留めするので、ちゃんと計って正しい位置にね!

ほら、全体像が見えてきたーーーッ(*^_^*)



←2x4材どうしの固定には柔らかい木材用の木ネジ3.8x57mmを、コンパネと2x4材の固定には3.8x38mmを使用したよ。

(4) 爪付きナットも打つべし!打つべし!

さてさて、お次はいよいよホールドを取り付けるコンパネの加工なのです!・・・ところで、コンパネって?

コンパネはコンクリートの型枠に用いられるコンクリート型枠用合板のことなんだけど、実はウォール製作の材料には構造用合板を使う人も多くって、この構造用合板のことをコンパネと言っている人も意外に多いみたい(←特にクライマーさん)。

ボクは正面壁のうち一番下の垂壁だけをコンパネにして後はシナランバーの構造用合板を使ったんだけど、別にどちらを選んでも問題は無さそうです。ただ、構造用合板の方が格段キレイに仕上りますよ・・・その分、高価だけど(^^ゞ


コンクリート型枠用合板

構造用合板

そうそう、この2つは微妙にサイズが違うから注意してね!コンパネは900mm×1800mm、構造用合板は910mm×1820mmだよ。

構造用合板とコンパネ、正確には全く違うものなんだけど、ややこしいから以下、コンパネで通させてね。今回ボクは構造用合板のほうを多く使ったんだけど・・・。


▲ガン!ガン!ガン!この作業はうるさすぎ〜〜〜(>_<)

さすがに近所迷惑になるので重いコンパネを持って公園まで行って打ち込ん来たんだよー。あー、しんどかった!(>_<)

(1) ではまず、コンパネ12mmのドリルを使って穴をあけて行こうかな。

ジムでボルト穴の間隔を測ったら30cmだったので全く同じに真似っこ。更に空けた穴を結んで出来る四角形の中心にも穴を空けて真似っこ。

←こんな感じなんだけど、写真でわかるかな?

(2) 次にコンパネを裏返します(←なぜ裏返すかは一目瞭然、自分で確認しよう!・・・ってイジワルだなー)。

で、空けた穴に爪付きナット(M10サイズ)を打ち込んで行くんだけど・・・これが、すごい騒音!コンパネ1枚にえっと、確か33個必要だったような。


▲M10の爪付きナット 
屋外で使用するのでメッキ処理したものを購入

*なお、外国製のホールドに付属してくる爪付きナットにはインチ規格のものが多いので注意が必要です。当然、同じ太さに見えてもインチ規格のナットにミリ規格のボルトは入りませんよ。

(5) そして壁は組みあがる!


▲段差のミニハングにもボルト穴
じゃ、苦労してナットを打ち込んだコンパネを取り付けて行きましょー!

(1) まずは一番下のコンパネの取り付けから。この1枚だけは傾斜の無い垂壁で、上部の前傾壁との段差部分は奥行き20cmのミニハングが自然発生。

おお!そうだ!このハングにも爪付きナットを打ち込んで、ホールドを取り付けられるようにしよう!アンダースタートとか出来てきっと面白いゾ!

(2) お次は真ん中のコンパネ。壁の右手が玄関との仕切りの塀に当たるので一部カットしての取り付けだよ。

そしてこの時点で狭い我が家の収納スペースを確保するため、壁の裏側には奥行き40cmの棚を作りあげているボクなのでした。・・・収納の匠と呼ばれたいなぁー、えへへ(^^ゞ

(3) そして、真ん中のコンパネの上に乗せるようにして一番上になるコンパネをネジ留め。うーーーん、計算どおりピッタリだぁ!

(4) 最後にコンパネの右端が骨組みとなる2x4材より外にとび出ているので裏側に補強を入れてコンパネの取り付けは完了です。

▲壁の裏側は物置になってるよー

▲わーい!できたできた!



塗装して、ハリボテ作って、拡張工事・・・そしてマイウォールは完成するのでした!

明日にとどく・・・(ボルダリング in 北山公園)

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